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2010年4月26日 (月曜日)

サンヨーICR-PS501RMレビュー(POCKETRAK C24との比較あり)

 小型のICレコーダーでリニアPCMも録れるレコーダーとして購入したサンヨーICR-PS501RMの使用レポートです。

SANYO リニアPCMレコーダー(ホワイト) [ICR-PS501RM(W)] 購入検討時に比較したのは発表直後のヤマハPOCKETRAK C24でした。価格を比較すると、ICR-PS501RMが1万円ほど安い約1万円。POCKETRAK C24はおそらくサンヨーのOEM。筐体はほぼ同じ。

 C24のほうがボタンが少なく、一見使いにくいように見えるものの、24ビット/96kHz対応であるとか、チューナーやメトロノーム機能といった音楽制作向けの機能が充実しています。それでも、価格差1万円は大きい。そんなこんなでサンヨーICR-PS501RMを購入してしまいました。

 両者共通のポイントは、スライド式USBダイレクト端子装備で、PCに直接挿せること。そして、外部メモリとしてPCとデータのやりとりが楽なこと。USBマスストレージクラスということですね。本体充電は両者とも非対応(サンヨーの後継モデルICR-PS502RMは対応したようです)。ただし、ICR-PS501RMは同社のエネループ対応なので、エネループを普段から使っている人にとっては、デメリットというほどでもないかも(ちなみにC24はエネループ対応モードに切り替えるということはできず、マニュアルでもアルカリ電池対応のみとされています)。

 POCKETRAK C24に対するICR-PS501RMの利点といえば、音声ガイドの存在。しかし、これは普段の使用時に邪魔なのでOFFにしてしまいました。この手のデバイスに慣れてない人には心強いものだと思います。

 また、もう1つの利点は、シーンセレクト機能の存在。録音時には音質やマイク感度、オートレベルコントロールやピークリミッターなど複数の設定を行う必要があります。これがちょっと面倒なわけですが、ICR-PS501RMなら目的に合わせてシーンセレクト機能を選ぶだけでこれらが適切な値に簡単に設定されるのです。口述/会議/講義/音楽などのプリセットに加え、お気に入りとして、最大3組の設定値のユーザープリセットが可能になります。

 内蔵マイクの充実ぶりもC24に対するアドバンテージ。全方向性ステレオマイクに加え、指向性のズームマイクがあるので、講義の録音などに威力を発揮します。このズームマイクがないことから、C24は音楽録音に役割を振った製品であることがわかるわけですが、音楽にも講義録音にも使える、というほうが魅力に思う人も多いはずです。

 これまで、講義やアコースティック楽器の録音などさまざまなシチュエーションで2ヶ月ほど使ってきましたが、音質に対して不満はまったくなし。

 講義などの録音では、録音したものを聞く際には、聞き逃したとき、すぐに戻って再生できる「センテンス再生」、ファイル内をすばやく移動できる「タイムスキップ」などが強い味方になってくれます。また、ノイズを減らして再生できる「クリアボイス」も、エアコンなどのノイズが多かった場合に重宝します。

 ICR-PS501RMのデメリットとして、早送り時に音声がまったく出ない、というのがよく挙げられるようですが、私の使い方だとさほど問題には感じませんでした。タイムスキップで事足りるのではないか、という思ったわけです。

 しかし、その後、C24を触る機会があったのですが、C24は早送り時に途切れ途切れではあるものの音が出ることに気づきました。これにはちょっとしたショックを覚えました。そして、機能があればあったほうが便利に感じるるかもなあ、という印象を持ちました。複数の人が話している部分をその声で探せる、というのはやはり便利です。話によると、ICR-PS501RMの後継モデルICR-PS502RMも早送り時の音は出ないそうです。

 このへんで、両者の比較写真を掲載。

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 縦の長さはヤマハがちょっと長いですが、サイズはほぼ同等なことがわかると思います。ボタンの数こそ違いますが、配置は同様。ただし、それぞれの役割がだいぶ違います。

 音楽向けのはずのC24は早送りで音が出る、会議・講義向けも考慮したOEM元のサンヨー製品は不可。これにはちょっと疑問がわきました。まあ、価格を考えればこれも取るに足らない要素です。

 音楽録音時には、16ビット/44.1kHzまでというスペックがちょっと気になるところでしょう。確かにヤマハ製品が対応する24ビット/96kHzと聞き比べるとちょっと見劣りがします。それでも、両者を静かなところでしっかり聞き比べるという機会でもない限り、ICR-PS501RMの音に不満を持つことはないように思いました。

 これまで、アコースティック楽器の録音には、ダイナミックマイクのSM-57+オーディオインターフェイス(型番は書きませんが5万円くらいしたもの)を使っていました。それとの比較では、格段にICR-PS501RMのほうが上です。耳で聞いていたものがそのまま録れる、といった感想を持ちました。両者の録音環境を知らせずに知人数人に聞き比べてもらった際にもICR-PS501RMのほうが音がいい、との感想をもらうことができました。そのくらい音は満足できるものです。ICR-PS501RM、小さいながらもさすがコンデンサーマイク。しかも感度は抜群です。小さい音もばっちりです。

 操作性については、ボタンの配置がちょっとよくないです。前面パネルのほか、右側面にもボタンがあるのですが、これがちょっとめんどくさいのです。また、よく触る設定項目がメニューの階層を潜らないといじれない、というのもマイナスです。この点、ボタンが少ないはずのC24のほうが印象はよかったです。ボリュームや録音レベル調整など、よくいじるボタンがすべて外に出ているからです。ここはよく考えられているなあ、と思いました。まあ、これは用途が異なるためでしょうか。音楽録音をメインに考えるなら、やはりヤマハかも、という感じです。

 ICR-PS501RMを買ったあとで、ヤマハC24の最大の魅力を考えると、それは音質のよさよりも、付属クリップの存在であろう、という結論になりました。これがあれば、好きな向きでレコーダーをセッティングできるわけです。接続もUSBコネクタにはめこむというスマートな方法。サンヨーの純正オプションではこの手軽さは望めそうもありません。

 C24を拝借した際に、このクリップをICR-PS501RMに取り付けてみるということを試しました。
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 同じボディの製品だから普通に使えるだろう、と予想はしてましたが、それは当然正解。ばっちり、はまりました。ヤマハさんにはこのクリップを単体で売ってほしいと思いました。サンヨーユーザーに爆発的に売れるはずです! 3000円くらいでどうですか、ヤマハさん。

 以上、思いつくままに書いてきましたが、またなにか思い出したら追記していきたいと思います。


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